開業資金、いくら必要?“自己資金”と“融資”のリアル


「児童発達支援を開業したい。でも、資金ってどれくらい必要なの?」
これは、多くの開業希望者から必ず出る質問です。

ネットやセミナーで調べると「1000万円でできる」「いや2000万円は必要」と情報はバラバラ。しかも金融機関に相談すると「自己資金は最低でも3割必要です」と言われ、不安だけが大きくなってしまう。

実際、開業準備を進める中で 資金の見通しが甘かったために途中で頓挫してしまう人 も少なくありません。この記事では、開業資金の内訳から、自己資金と融資のリアルなバランス、失敗しないための資金計画までを、経営者目線で整理していきます。


1. 開業資金の全体像

児童発達支援や放課後等デイサービスを始める際に必要な費用は、大きく以下に分けられます。

  • 物件費用:保証金・敷金・礼金、仲介手数料など
  • 内装工事費用:バリアフリー化、間仕切り、トイレ・洗面台の改修など
  • 設備・備品:机や椅子、遊具、パソコン、送迎車両
  • 人件費(開業準備〜初月):採用活動費、研修費用、初月給与
  • 運転資金(数ヶ月分):家賃、光熱費、給与、消耗品

👉 合計すると 1500万〜2000万円程度 が一つの目安になります。ただし、物件規模や立地によって上下があり、最小で1000万円、最大で3000万円以上かかるケースもあります。


2. 自己資金の目安と現実

金融機関がよく言うのが「自己資金は全体の3割必要」という言葉です。例えば2000万円の事業計画なら、600万円程度の自己資金を用意するのが理想。

しかし実際には、

  • 貯金だけで600万〜1000万を持っている人は少ない
  • 親族からの借入を「自己資金」とみなすかは金融機関次第
  • 自己資金が少なくても、事業計画次第で融資が通るケースもある

というのがリアルです。

👉 「自己資金がないから無理」ではなく、「いくらまで融資を組めるか」を基準に考えるべき


3. 融資の種類と活用法

児童発達支援の開業では、以下の融資制度を使うケースが多いです。

  • 日本政策金融公庫:創業融資の代表格。無担保・無保証人で借りられる枠もある。
  • 自治体の制度融資:利子補給や信用保証協会の保証付きで金利を下げられる。
  • 地方銀行・信用金庫:地域密着型で、福祉系事業に理解のある担当者なら強力な味方に。

ここで重要なのは「事業計画書の説得力」。金融機関が見るのは、経営者の覚悟・事業モデルの持続性・人材確保の見通しです。資金があるかないか以上に「ちゃんと運営できるか」が審査ポイントになります。


4. よくある資金計画の失敗事例

実際に開業支援をしていると、資金計画で失敗する人には共通点があります。

  1. 物件費用にかけすぎる
     → 駅前の一等地を借りたが、家賃負担が重すぎて赤字に。
  2. 運転資金を甘く見積もる
     → 開業直後は利用者がすぐに集まらず、資金ショート。
  3. 人件費を“最低限”で見積もる
     → 人が足りず採用コストが膨らむ。
  4. 加算収入をあてにしすぎる
     → 実際には取得できず、想定より収益が減る。

👉 特に危険なのは「開業すればすぐ黒字になるだろう」という楽観的な見通しです。児童発達支援は利用者が安定するまで半年〜1年は赤字覚悟と考える必要があります。


5. 資金繰りを安定させる運営ポイント

資金難に陥らないために、運営面で工夫できることも多くあります。

  • 保育園併設型にする:集客・人材確保の両面で有利
  • 多職種連携:保育士・OT・STを組み合わせ、加算を取りやすくする
  • 業務効率化:ICTツールで事務作業を削減し、人件費を圧縮
  • 小規模でスタートする:まずは1拠点で運営を安定させてから拡大

6. ケーススタディ:成功例と失敗例

成功例:資金計画を綿密に立てたAさん

  • 自己資金500万円+融資1500万円でスタート
  • 初年度は赤字を覚悟し、運転資金を12ヶ月分確保
  • 保育園併設型により利用者が安定し、2年目で黒字転換

失敗例:見込みが甘かったBさん

  • 自己資金100万円で融資頼み
  • 内装に過剰投資、開業半年で資金ショート
  • 採用も間に合わず、利用者が定着せず撤退

👉 成功と失敗の分かれ目は「資金をどう守り、どう使うか」。


7. エコルド本部の視点

エコルドのフランチャイズでは、開業前に資金計画の相談を徹底的に行います。

  • 融資サポート(金融機関向け事業計画書の作成支援)
  • 内装・備品の標準化によるコスト削減
  • 開業後の運営シミュレーション(損益計算モデルの提示)

「資金の見通しが立たない」という不安を減らし、最初の一歩を踏み出せるよう伴走します。


終わりに

児童発達支援の開業資金は、1000万〜2000万円が目安です。でも大切なのは「いくら必要か」ではなく、どう使うか・どう回収するか

資金の壁にぶつかって立ち止まるよりも、正しい知識と伴走者を持てば、道は開けます。

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nozomi nakayama

nozomi nakayama

療育コンサル中山です。 全国にエコルドのフランチャイズと業務改善クラウドシステム「EcoldLINK」を広げるため、さまざまな情報発信をしています!