利益が出ない!? 児童発達支援・放課後等デイサービスの“収支モデル”と改善策

利用者数×報酬単価の限界、送迎コスト、加算取得の難しさをどう乗り越えるか


「毎日子どもたちの支援で忙しいのに、気づけば資金繰りが苦しい」「利用者はいるはずなのに、なぜか利益が出ない」。児童発達支援や放課後等デイサービスを経営する中で、多くのオーナーが直面する悩みです。福祉事業は“安定した公費収入がある”と誤解されがちですが、実際には収支構造に落とし穴が多いのが現実です。この記事では、具体的な数字の仕組みから利益を高める改善策までを掘り下げていきます。


1. 収支構造の基本:利用者数×報酬単価の限界

事業の売上の中心は「利用者数 × 単位数 × 報酬単価」。一見シンプルですが、ここに大きな限界があります。

  • 定員と稼働率の壁:1日の定員は10〜20名。満員稼働しても売上の上限が決まっている。
  • 欠席リスク:インフルエンザや体調不良で欠席が続くと、想定収入は簡単に崩れる。
  • 単価の低さ:児童福祉の報酬単価は医療や介護に比べて低く、件数を積み上げても利益は限定的。

👉 つまり「数を増やせば安泰」という構造ではないのです。安定した利益を出すには、利用者数以外の収益改善策が欠かせません。


2. 赤字を招く“隠れコスト”とは?

売上だけでなく、見落としがちなコストが赤字の原因になります。

  • 送迎コスト:ガソリン代・車両維持費・ドライバー人件費。遠方利用者が増えるほど重くのしかかる。
  • 人件費の高騰:人材不足で給与水準を上げざるを得ない。人件費比率が60%を超える事業所も珍しくない。
  • 固定費の膨張:テナント料や保険、ICTシステム利用料など、子どもが増えても比例して上がらない支出がある。
  • 雑務負担による生産性低下:加算取得や請求事務の煩雑さが職員の負担を増やし、効率的な運営を阻害。

👉 利益が残らないのは「売上が足りない」のではなく、コストの最適化ができていないケースも多いのです。


3. 加算取得の難しさと収益への影響

報酬加算は収益改善の大きな柱ですが、現場で実際に取り切るのは簡単ではありません。

  • 書類・研修・人材要件など、細かい条件が多く、対応に時間と労力がかかる。
  • 取りたい加算があっても、人材確保や制度要件を満たせずに断念するケースがある。
  • 制度上は魅力的でも、現場での運用負担が重く「やりきれない」状況に陥りやすい。

👉 加算は「取れるものは全部取る」姿勢が必要ですが、同時に制度の複雑さや実務負担に向き合う覚悟も求められます。そのためには、本部や専門家のサポートが欠かせません。


4. 利益率を高める工夫:具体的改善策

では、どうすれば赤字を避け、安定した黒字経営を実現できるのでしょうか?

(1) 送迎コストを抑える

  • 送迎範囲を狭める(半径2〜3km程度に絞る)
  • シフトを工夫し、効率的なルートを設計する
  • 保護者への送迎協力をお願いする仕組みを作る

(2) 稼働率を上げる

  • 欠席時のキャンセル待ち制度を導入
  • 長期的に安定利用する家庭との信頼関係を強化
  • 定員を最大限活用できるスケジュール管理

(3) 人件費を最適化

  • パート・非常勤スタッフの効果的配置
  • ICT導入で事務負担を軽減 → 常勤職員の残業削減
  • 評価制度導入で「少数精鋭」化を図る

(4) 加算を戦略的に取る

  • 本部主導で必要な研修・書式を整備
  • 申請や書類作成を代行・サポートする体制を構築

👉 利益改善の鍵は、「コスト削減」と「収入増加」の両輪で動かすことです。


5. 実例:利益改善に成功した加盟店

ある加盟店では、開業当初は赤字続きでした。理由は、遠方送迎に多くの時間とコストをかけていたからです。そこで以下を実行しました。

  • 送迎エリアを縮小 → 車両台数を減らし、ドライバー人件費も削減
  • ICT導入で事務作業を効率化 → 職員の残業削減
  • 計画的に加算を取得 → 月間収益が20万円改善

結果、1年後には安定黒字化し、スタッフの待遇改善にもつなげられました。
👉 「どこに無駄があるのか」を見える化し、改善策を徹底することが重要です。


6. エコルドの視点:収支改善を仕組みで支える

エコルドFC本部では、以下の仕組みを用意しています。

  • 収支シミュレーションツールで開業前にリスクを可視化
  • ICTシステム「EcoldLINK」で加算取得・請求業務を効率化
  • 収益改善コンサルティングで、送迎・人件費・稼働率を分析

👉 経営者が一人で「数字の壁」と戦うのではなく、本部のノウハウを活用して安定利益を確保することが可能です。


終わりに

児童発達支援・放課後等デイサービスの経営は、「子どもたちのために」と始めても、現実には収支の厳しさに直面することが少なくありません。しかし、構造を理解し、改善策を徹底すれば黒字化は十分可能です。

  • 売上の限界を認識し、稼働率を最大化する
  • 隠れコストを削減し、生産性を上げる
  • 加算を戦略的に取得する

👉 利益を出すことは「子どもの未来を支える」ために必要な経営者の責任です。エコルドは、その実現を全力でサポートします。

nozomi nakayama

nozomi nakayama

療育コンサル中山です。 全国にエコルドのフランチャイズと業務改善クラウドシステム「EcoldLINK」を広げるため、さまざまな情報発信をしています!