“現場と経営の板挟み”に疲れたあなたへーー自分の役割を整理することで、現場との信頼関係はもっと良くなる

「現場からも、経営者からも責められる」——管理者の孤独

児童発達支援・放課後等デイサービスの現場では、 施設長や管理者が

「現場の声はわかるけど、経営も考えなきゃいけない」 「どっちの味方なの?と言われて、苦しくなる」

という“板挟み”状態に陥ることがよくあります。

支援への想いがある人ほど、スタッフや子どもたちの立場に立って考えるため、 一方で経営や本部からの数字・報告・改善要望との板挟みに苦しむことになるのです。


問題は「役割」が曖昧なこと

この葛藤は、個人の力量や人柄の問題ではありません。 多くの場合、

  • 管理者に“何を期待するのか”が不明確
  • 経営者と現場の情報共有が不足している
  • スタッフの相談窓口になりすぎてパンク

といった、“役割設計”の不備が原因です。

つまり、構造の問題として対処すべきなのです。


自分の役割を「整理する」3つのポイント

ではどうすればいいのか? 現場との信頼関係を崩さずに、経営的な視点も持てるようになるには、 次の3点を意識してみてください。

1. 【業務を分類】現場と管理の“線引き”をする

日々のタスクを棚卸しし、

  • 現場職員としてやるべきこと
  • 管理者としてやるべきこと
  • 経営者に共有・判断を仰ぐこと

を仕分けてみましょう。

曖昧なまま頑張るほど、信頼ではなく“誤解”が生まれやすくなります。

2. 【視点の切り替え】“答えを出す”より“方向を示す”

スタッフの相談や不満をすべて自分で解決しようとすると、疲弊します。

代わりに、

  • 「それは私が決めることじゃないけど、一緒に考えよう」
  • 「この件は、こういう方針で進めているからこうしてみよう」

というように、「方針を伝える」姿勢を育てることが大切です。

3. 【本部・経営者との連携】一人で抱えない仕組みを

フランチャイズ型の事業では、 本部との定例面談や経営者とのミーティングの中で、

  • 現場の声をどう上げるか
  • どこまでの裁量を持つか

を明確にしておくことが、役割の線引きと安心感につながります。


経営者と現場の“つなぎ役”が組織を育てる

管理者の役割とは、 **「板挟みになること」ではなく、「橋渡しをすること」**です。

現場の声を受け止めつつ、経営の意図を伝える。 その“翻訳者”のような存在が組織にいることで、

  • 現場に信頼感が生まれ
  • 経営者は安心して任せられ
  • スタッフの離職や不満が減る

という好循環が生まれます。


「自分が全部やらないと」はもうやめよう

真面目な人ほど、責任感が強い人ほど、 現場のことも経営のことも“全部”背負ってしまいがちです。

でも、組織は“チーム”です。 一人で抱えるのではなく、「どうすれば支え合えるか」を仕組みで考えること。

それができたとき、 あなたの存在は“潰れない管理者”から、“育てるリーダー”へと進化します。

あなたが変わることで、現場も変わります。

どうか、ひとりで悩まず、一緒に前を向いていきましょう。

nozomi nakayama

nozomi nakayama

療育コンサル中山です。 全国にエコルドのフランチャイズと業務改善クラウドシステム「EcoldLINK」を広げるため、さまざまな情報発信をしています!