■ はじめに:施設長が全部やってませんか?
開業して数ヶ月。「子どもも増えてきたし、そろそろ任せていきたいな」と思っていたのに、
「支援のクオリティが不安定…」
「リーダー的な存在が育たない…」
と悩む施設長さんは多いです。
実はここが、療育施設が中長期で安定するかどうかの分かれ道になります。
現場で求められるのは、現場力と育成力を兼ね備えた“リーダー指導員”。
今回は、その育て方について深掘りしていきます。
■ 「現場の軸」がブレてしまう理由
現場でよくあるのが、こんなパターン:
- 指導員によって支援の質がバラバラ
- 判断基準が人によって違う
- 保護者対応の内容が共有されていない
これは、“指導者不在”の現場に起こりがちです。
施設長が忙しすぎて現場に入れなかったり、ベテラン職員がいても“リーダー”として機能していないと、支援の方針が曖昧になります。
■ リーダーを育てるための3ステップ
ステップ①:「指導員」の役割と「リーダー」の違いを明確にする
- 支援に集中するのが指導員
- 支援を“デザインする”のがリーダー
という違いを伝え、期待される役割を言語化することが第一歩です。
ステップ②:小さな裁量権を“任せてみる”
- 保護者対応の一部を任せる
- 日々の活動計画を立ててもらう
- 他スタッフへのフィードバックを頼む
いきなり「現場を仕切って」と言っても難しいので、**段階的に“任せる習慣”**をつくっていきます。
ステップ③:「育成の時間」をあえて確保する
リーダーは“勝手に育つ”わけではありません。
週1回の振り返りや1on1ミーティングを設けて、「任せたこと」へのフィードバックと対話の場を持つことが重要です。
■ 本部としてできる支援
エコルドFC本部では、リーダー育成に向けて:
- 支援の考え方や方針を統一できるマニュアル類の提供
- 指導員研修や動画教材の定期提供
- 現場リーダー向けの“学びと交流”の機会づくり
- スーパーバイザーによる月1の育成サポート
など、“育てる仕組み”を事業所内に根づかせる伴走を行っています。
■ おわりに:「任せる」から「育てる」へ
私自身、かつては「どうせ私がやったほうが早い」と思って現場を抱え込んでいた時期がありました。
でも、それでは“育つ機会”を奪っていたんですよね。
現場で育ったリーダーが、子どもたちの支援をより良くしてくれる。
自分以外の誰かが、チームを引っ張る存在になる。
そんな“組織としての強さ”を、時間をかけて一緒に育てていきましょう。











