児童発達支援や放課後等デイサービスの経営者にとって、報酬加算は魅力的な収益源です。研修加算、加配加算、送迎加算などを取得すれば、月ごとの売上に数十万円単位で上乗せされることもあります。しかし同時に、加算に依存した経営は制度改定のたびに大きなリスクにさらされるのが現実です。
「次の改定で加算がなくなったら…」「要件が厳格化して取れなくなったら…」
こうした不安を抱えながら経営を続けるのは、非常に危うい状況です。この記事では、加算に振り回されず安定した事業運営を行うための視点と実践方法を徹底的に解説します。
1. 加算制度の特徴と落とし穴
(1) 制度改定のたびに変わる
加算は数年ごとに新設・変更・廃止される可能性があります。要件が厳しくなれば、今まで取れていたものが取れなくなることも珍しくありません。
(2) 書類・研修などの負担が大きい
加算を取得するためには、研修参加・記録・会議など膨大な事務作業が求められます。現場の負担が増え、かえって本来の支援がおろそかになるケースもあります。
(3) 依存経営のリスク
「この加算があるから黒字」という事業所は、制度改定のたびに経営が不安定になります。最悪の場合、加算が廃止され赤字転落することも。
👉 加算は「取れたらラッキー」であり、「なければ立ち行かない」では経営の土台が脆弱になります。
2. 加算に振り回される事業所の実態
事例A:加算依存型の事業所
- 開業当初から複数の加算をフル取得。
- 書類不備で監査に指摘され、返還請求を受け数百万円の損失。
- その後スタッフが疲弊し、離職が相次ぐ。
事例B:改定ショックに直面
- 人員配置加算に依存していたが、要件厳格化で対象外に。
- 年間収益が数百万円減り、借入返済が困難に。
- 結果、1店舗を閉鎖。
👉 「加算頼み」経営は、いわば砂上の楼閣。長期的に安定は望めません。
3. 加算を“プラスアルファ”にする発想
(1) 基盤は利用者数×基本報酬
経営の土台は「定員充足」と「安定した通所率」にあります。まずは基本報酬だけで黒字を出せる構造を作ることが大前提です。
(2) 加算は成長投資と捉える
- 研修加算 → スタッフ育成の一環
- 会議加算 → チーム連携の強化
- 送迎加算 → 利用者拡大の手段
👉 加算は「本来やるべきことを数値化したもの」であり、取得は結果にすぎません。
(3) 取れる加算は無理なく取る
「全部取らなければ」と焦る必要はありません。現場負担とバランスを取りながら、無理なく取れるものを確実に取得する方が健全です。
4. 安定経営を実現する3つの柱
(1) 数字管理
- 人件費率を常に把握(目安は売上の50〜60%以内)。
- 欠席による減収リスクを織り込む。
- 送迎コストや備品費を含めた実質利益を確認。
(2) 利用者確保
- 学校や地域と連携し、安定的に利用者を確保する。
- 保護者満足度を高め、口コミで新規利用につなげる。
- 退所・利用減少の理由を定期的に分析する。
(3) 職員定着
- 加算取得以上に、安定経営に直結するのが人材定着。
- 離職が続けば採用コスト増と質低下で、加算どころではなくなる。
👉 「数字・利用者・人材」この3本柱が揺るがなければ、加算に振り回されません。
5. 制度改定をチャンスに変える方法
(1) 情報収集を怠らない
- 本部・業界団体・行政の情報を常にチェック。
- 改定の方向性を早期につかみ、準備を始める。
(2) 柔軟な仕組みを持つ
- 研修体制や会議体制を日常的に整えておく。
- 改定に合わせてすぐに運用を切り替えられるようにする。
(3) 質の高い支援を継続する
- 制度改定の背景は「質の向上」。
- 子どもの成長に資する支援を続けていれば、改定に対応しやすい。
6. 実例:安定経営に成功した事業所
C事業所(堅実型)
- 基本報酬だけで黒字化できるよう収支を設計。
- 取れる加算を無理なく取得し、利益は安定。
- 制度改定後も影響は軽微。
D事業所(本部支援型)
- 本部からの最新情報を活用し、改定前に準備完了。
- 新設加算をスムーズに取得。
- 「制度に強い事業所」として保護者・行政から高評価を獲得。
7. エコルド本部のサポート
エコルドでは、フランチャイズ加盟者が加算に振り回されない経営を行えるよう、次の仕組みを提供しています。
- 収支シミュレーションツール
- 最新制度改定情報の共有
- 無理なく取れる加算の見極めサポート
- 加算取得に必要な研修・帳票の提供
👉 「加算は経営の軸ではなく、プラスアルファ」この考え方を徹底できるよう伴走します。
終わりに
加算は確かに魅力的な収益源です。しかし、それに依存してしまえば制度改定のたびに経営が揺らぎます。大切なのは、加算がなくても黒字を出せる土台をつくること。その上で、無理なく取得できる加算をプラスにすることです。
👉 あなたの事業所は「加算がなくても生き残れる」経営になっていますか? それとも「加算頼みの危うい経営」になっていませんか? 今こそ、加算に振り回されない安定経営への一歩を踏み出しましょう。











