「児童発達支援や放課後等デイサービスを開業したい」
そう決意したときに、最初に直面する大きな壁が 物件選び です。
「とりあえず広ければいいのでは?」
「家賃が安い物件が正解?」
そんな風に考えてしまいがちですが、物件選びを甘く見ると、開業後に利用者が集まらない・行政の基準を満たさない・運営が非効率になる など、多くの落とし穴にはまります。
実際に私も数多くの開業支援をしてきましたが、成功する事業所は例外なく「物件選びに徹底的にこだわっている」と感じます。
この記事では、立地・広さ・設備の3つの視点から、物件選びで失敗しないための具体的なチェックポイントを解説します。
目次
1. 立地の重要性――「誰のための事業所か?」を考える
(1) 学校や園との距離感
放課後等デイサービスは、放課後に学校から事業所へ送迎するケースがほとんどです。
- 学校から遠すぎると送迎時間が長くなり、1日の活動時間が短くなる。
- 複数の学校を回る場合、交通渋滞や信号待ちで想定以上に時間がかかる。
👉 開業前に「実際の送迎ルート」をシミュレーションすることが必須です。
(2) 住宅地か商業地か
- 住宅地:保護者にとって通いやすい。子どもが安心して通える雰囲気がある。
- 商業地:駅近で利便性が高いが、車通りが多く送迎時の安全リスクが大きい。
👉 保護者は「安全に子どもを通わせられるか」を最も重視します。
(3) 自治体の方針と整合性
同じエリアでも「ここはすでに事業所が多いので新設は難しい」と行政が判断する場合があります。
物件を決める前に、必ず自治体に相談し「このエリアでの開設は可能か」を確認しましょう。
2. 広さのチェックポイント――「広ければいい」わけではない
(1) 最低基準を満たすだけでは不十分
児発・放デイは「1人あたり2.5㎡」などの最低基準が定められていますが、これだけで物件を選ぶと失敗します。
- 広すぎると光熱費や家賃がかさむ。
- 狭すぎると活動が制限され、子どもが窮屈さを感じる。
👉 子どもの年齢層や活動内容に合わせて「ちょうどよい広さ」を考えることが重要です。
(2) 複数の部屋があるか
- 集団活動の部屋
- 個別支援用の静かな部屋
- 休憩・クールダウン用のスペース
👉 子どもは一人ひとり特性が違います。多様なニーズに応えられる空間構成が必要です。
(3) 職員の動線
支援中に職員が子どもから目を離さず移動できるかどうか。
「広いけど死角が多い」物件は、支援の質を下げるリスクがあります。
3. 設備のチェックポイント――「安心・安全」が最優先
(1) バリアフリー対応
- トイレが子どもでも使いやすい高さか
- 段差が多くないか
👉 開業後に改装しようとすると、多額の追加費用がかかります。
(2) 消防・避難経路
- 非常口は2か所あるか
- 消火器や火災報知器が設置可能か
- 避難経路は子どもでもわかりやすいか
👉 消防検査は運営指導でも必ずチェックされます。
(3) 送迎車両の駐車スペース
- 車の乗り降りを安全に行えるか
- 駐車場から玄関までの動線に危険がないか
👉 保護者が最も目を光らせるポイントです。
4. よくある失敗例
(1) 家賃の安さだけで選んだ
→ 駅から遠く、送迎に30分以上かかる。利用希望が伸びず半年で閉鎖。
(2) 広さだけにこだわった
→ 無駄に広すぎて光熱費が高額。結局一部しか使わず赤字に。
(3) 消防基準を満たせなかった
→ 契約後に改装費が数百万円かかり、開業が大幅に遅れた。
👉 物件選びの失敗は、そのまま経営の失敗につながります。
5. 成功する物件選びのポイント
- 送迎ルートを想定し、移動時間をシミュレーションする
- 広さよりも「使いやすさ」「柔軟性」で判断する
- 消防・安全・バリアフリーを最優先に考える
- 自治体に事前相談し、エリアの需要を確認する
👉 「安い」「広い」だけで決めないこと。子ども・保護者・職員にとって安心できるかどうかが最優先です。
6. フランチャイズ本部ができるサポート
物件選びは専門知識が必要です。エコルド本部でも、
- 立地調査(学校数・競合数・交通量の分析)
- 内装業者の紹介と見積もりチェック
- 消防・行政対応の事前確認
- 利用者目線での「安心できる物件か」判断
👉 本部のサポートがあるだけで、物件選びの失敗リスクは大幅に減らせます。
終わりに
物件選びは、開業準備の中で最も時間と労力をかけるべきポイントです。
ここを間違えると、どんなに良い理念やスタッフがいても、事業は安定しません。
👉 あなたの物件候補は、本当に「子どもにとって安心できる環境」になっていますか?
もう一度その視点で見直してみてください。











