児童発達支援・放課後等デイサービスの運営トラブル10選と、その解決方法

経営者が知っておくべき“現場あるある”と再発防止の仕組みづくり

児童発達支援・放課後等デイサービスを経営していると、「子どもの支援に集中したいのに、なぜか毎日トラブル対応ばかり…」と感じることはありませんか? 保護者からのクレーム、スタッフ同士の人間関係、送迎中の事故リスク、そして避けては通れない実地指導。――これらはどの事業所でも起こり得る“あるある”です。経営者にとって重要なのは、トラブルをゼロにすることではなく、未然防止と迅速な対応の仕組みを持つこと。この記事では、実際によくある10の運営トラブルを取り上げ、経営者目線で解決策を整理します。


1. 保護者からのクレーム対応

よくあるケース

  • 「うちの子が先生にきついことを言われた」
  • 「送迎の時間がいつも遅れる」
  • 「連絡帳の記載が雑すぎる」

解決策

  • 苦情窓口を明確化し、初動は24時間以内に対応。
  • 記録・報告を徹底し、“言った言わない”を防ぐ。
  • 本部マニュアルを活用して、トーンを統一した説明を行う。

👉 経営者はクレームを“信頼構築のチャンス”と捉える姿勢が大切です。


2. スタッフ同士の人間関係トラブル

よくあるケース

  • 意見の食い違いが子どもの前で表面化。
  • 古株スタッフが新入りを受け入れない。
  • 責任の押し付け合い。

解決策

  • 週1回のミーティングで情報と気持ちを共有。
  • 評価制度を導入し、曖昧な人間関係に“基準”を作る。
  • 第三者(本部SVなど)が定期的に現場をチェック。

👉 人間関係のほころびは、放置すると必ず子どもに影響します。


3. 送迎中の事故・トラブル

よくあるケース

  • 車内で子ども同士がケンカ。
  • ドライバーが体調不良で急遽欠勤。
  • 交通事故やヒヤリハット。

解決策

  • 同乗スタッフを配置し、子どもを見守る体制を確保。
  • 送迎マニュアル・ルート表を整備し、誰でも代行可能に。
  • ドライブレコーダーを活用し、記録を残す。

👉 送迎は“最大のリスク管理領域”と捉え、投資を惜しまないことが肝心です。


4. スタッフの急な欠勤・退職

よくあるケース

  • 突発休みでシフトが回らない。
  • 繁忙期に突然の退職。

解決策

  • 余裕を持った人員配置(常勤+登録パート制度)。
  • 業務マニュアルを整備し、“誰でも代替可能”に。
  • 本部や外部人材バンクとの連携で緊急時に補充。

👉 人材戦略は「採用」より「定着」と「リスク分散」がカギです。


5. 実地指導での指摘

よくあるケース

  • 個別支援計画の未整備。
  • 加算要件の書類不備。
  • 勤務記録や送迎記録の不備。

解決策

  • 定期的に内部監査を実施。
  • 本部のチェックリストを活用し、事前準備を徹底。
  • ICTシステムで記録を一元管理。

👉 実地指導は“怖いもの”ではなく、“改善のヒント”と捉えましょう。


6. 金銭トラブル

よくあるケース

  • 請求誤りで保護者に過請求。
  • 職員の立替精算ミス。

解決策

  • 請求業務をシステム化し、人為ミスを削減。
  • 定期的な帳簿チェックを行う体制を構築。
  • 金銭管理担当を明確にし、ダブルチェックを徹底。

👉 金銭トラブルは経営者の信用を一気に失わせます。絶対に放置しない仕組みが必要です。


7. 子ども同士のトラブル

よくあるケース

  • 叩いた・噛んだなどの身体的トラブル。
  • 持ち物の取り合い。

解決策

  • その場での冷静な対応+記録+保護者への即報告。
  • 再発防止策(ルールづくり、支援計画の見直し)を明文化。
  • 職員間で“同じ対応”を徹底。

👉 子ども同士のトラブルこそ、保護者との信頼関係を分ける分岐点です。


8. 保護者間のトラブル

よくあるケース

  • 駐車場の利用を巡る揉め事。
  • 「あの子と一緒は困る」といった要望。

解決策

  • 施設利用ルールを事前に周知し、書面化。
  • 苦情対応は職員個人ではなく、必ず経営者(または管理者)が行う。

👉 保護者同士の火種は、経営者が“公平・中立”な立場を示すことで沈静化できます。


9. 記録・書類業務の滞り

よくあるケース

  • 職員が日々の記録をため込み、実地指導前に大慌て。
  • 支援計画の更新を忘れる。

解決策

  • ICTシステムを導入し、日々の記録を習慣化。
  • 更新期限を共有カレンダーで全員に通知。
  • 「書き方研修」を定期実施し、質を均一化。

👉 記録は“後回しにできない業務”であると全員が認識する必要があります。


10. 経営者と現場の温度差

よくあるケース

  • 「売上のことばかり言ってくる」と現場が反発。
  • 現場の声を聞かずに経営判断を下す。

解決策

  • 月1回の“経営者と現場の対話の場”を設ける。
  • 経営数字をオープンにし、目標を共有する。
  • 双方向のコミュニケーションを意識する。

👉 信頼関係の基盤は“透明性”。経営者が率先して開かれた姿勢を示しましょう。


終わりに

トラブルは“起こるもの”です。大切なのは、それに振り回されるのではなく、仕組みで予防し、迅速に対応できる体制を整えること。エコルドFC本部では、各種マニュアル・研修・ICTツールを通じて、加盟者が安心して運営できる仕組みを提供しています。
👉 経営者が本来の役割である“子どもたちの未来を支える戦略づくり”に集中できるよう、トラブル対応も一緒に伴走していきます。

nozomi nakayama

nozomi nakayama

療育コンサル中山です。 全国にエコルドのフランチャイズと業務改善クラウドシステム「EcoldLINK」を広げるため、さまざまな情報発信をしています!